漢方薬でみる身体のポイントはこういうところ

漢方薬は複数の生薬をブレンドして、自分に合う漢方薬を見つけていくものとなっています。その時に重要なのが体質で、この体質の見極めとそれに合わせていく薬の調合が大切です。漢方薬の見つけ方についてご紹介いたします。

漢方で見る体質、その見方はどういうもの?

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漢方は体質にあった生薬を個人によってうまくブレンドしていくので、個人差が大きい上に同じ症状でも人によって処方される漢方が違う多様多彩なお薬となっています。
その体質を漢方独自の言い方として、古来からの呼ばれ方「証」と「気・血・水」があります。
漢方は一律して症状だけをみるだけではなく、体質を重んじて処方されるもの、そのため西洋薬のようにすぐに病気を治してくれるのではなく、調整を経て自分にしっかり効くお薬を作る場合も多いです。
「証」は体力や病気に対して抵抗するものさし、これは「虚」「実」に分かれています。
そして「気・血・水」は不調の原因を測るものさしで、漢方においてこれらは重要なものとなっています。
証の分類である「虚」「実」は虚が体力がなく弱々しい人のことを言い、実が体力や抵抗力が充実している人を言います。
虚証の方に診断されると気にしてしまうかもしれませんが、これはあくまで体質で漢方を服用する際に「お腹を壊したりしないか」「かえって不調を招かないか」などを見るためにも大切なこととなっています。
虚証の人に葛根湯を処方した際にお腹を壊してしまったなどの例もあり、虚証にはややむいていない薬もあるためこの診断は大切とされています。
他にももっと身体に優しいお薬があるのでそちらに処方を変える、身体を無理させない処方を見極められるようになります。
次に「気・血・水」、これらは不調を測る物差しであり、一見気などは人によっては胡散臭く感じてしまうこともあります。
ですが実際人体に気というものは存在し、これは元気、気力、気合い…つまり自律神経に作用する部分となっているのです。
自律神経は精神に直接作用する部分なので、乱れてしまうとさまざまな不調が現れます。
現に自律神経失調症などで苦しんでいる人も多いほどに、これはメジャーな症状です。
次に血は全身を巡ってさまざまな組織に栄養を与えるもの、水は血液以外の体液にあたります。
全て人間の健康において大切な部分ばかり、これらをものさしにして漢方は処方されていることが多いです。
これらは体質を左右するものであり、尚且つこれらが乱れると人体には不調が現れます。
そのためこの根本的な不調を治していくのが漢方、そしてこれを元の健康な状態に治していくことにより原因不明とされている症状も緩和することが可能です。
また特にこれらの不調は女性に現れることが多く、なんとなく調子がでない、なんとなくやる気がでないなどの症状も漢方薬にて改善できることもあります。
ただの怠け癖と思われがちな症状であっても、自律神経の乱れなどから起こるれっきとした不調である場合も多いので、あまりにもこれらが酷い場合は漢方薬の処方をお願いするのもいいことなのです。
ピンポイントの治療ができない、なんとなくの不調も漢方薬なら対応できることは多いです。これらの不調を改善するために漢方ラウンジというものもあります。
さまざまな症状を緩和する可能性がある漢方薬で、治らないとあきらめていた症状も改善していけるかもしれないです。
またこれら漢方ラウンジでは食事や生活のアドバイスも受けられるようになっています。

虚証、実証、それは具体的にはどんなもの?

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証から「虚」「実」と分類される物差しが漢方の世界にはあります。
まず実証、これは体力があり免疫力がある、そんな人の事を指しており、具体的には「体力がある」「筋肉質でがっちりしている」「血色よい」「肌ツヤがある」「大きく、太い声をしている」「胃腸が強いため下痢になりにくいが、便秘型である」「暑がり」などが挙げられます。
反対に虚証は体力がなく抵抗力の低い人を言い、具体的には「体力がなく弱々しい」「細くて華奢」「顔色が悪く肌荒れしやすい」「細くて小さな声」「寒がり」が挙げられます。
完全に虚、完全に実にしっかり分かれている人ばかりではありませんが、こうした証は漢方の世界において重要な指標となっています。
これら証を参考に漢方はどれを処方するべきかなどの指標にもなり、身体に負担のかかりにくい、悪影響の出にくいものを処方することができるのです。
特に葛根湯な虚証の人には処方をおすすめしない漢方となっており、基本的に漢方はどんな人にも副作用なく使ってもらえるようなイメージがあるかもしれませんが、この考えは間違ったものとなっています。
漢方も西洋薬と同様に副作用はあるもので、その副作用とうまく付き合ったり調整しながら飲んでいくのは漢方薬も西洋薬も同様です。
効くけれど別の方面で不調がでてしまっている、そういう風にならないように指標としてこれら虚証、実証は用いられており、医師の診察のもとこれらは分類されます。
この場合どちらがいい、という目線ではなく、体質の一つとしてこれらを見るようにし、合った漢方を探すのが目的となっています。
同じ症状でも証が違えば処方される漢方は全く異なる、そのため同じ症状だからといって他の人の漢方薬を飲んでも全く効果が期待できない、そんなことも起こりうるのです。
問診や体格からこれら要素を判別し、しっかり個人差を見極めてもらったうえで漢方薬を処方してもらいます。

不調の原因を気・血・水で知る

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我々人間の身体は気、血、水の三つの要素が上手く体内を巡ることにより、健康が維持されていると考えられています。
この一つでも滞ったり偏ったりすると不調や病気が起こるとされているのです。
かなり根本的な部分とされており、漢方では不調をこれら物差しではかるようにし、そしてこの三つの要素を見極めてどこに問題があるかなどを探っています。
そしてこれらの要素を具体的に解説すると、まず気が無気力やだるさ、食欲不振、動悸、発汗、不安感、のどが詰まった感じ…精神的な面に思う不調が多く挙げられます。
この不調は一見病気と判断されづらいものですが漢方医学では立派な不調、しっかり治す必要があり、また治るものとされているのでいままでこれら症状に悩まされてきた人に朗報です。
次に血の不調、月経異常、便秘、おなかの圧痛、色素沈着、貧血、脱毛、血行不良など地に血流に関する不調を指しています。
女性に特に見えられる冷えや肩こりはこの血の部分が原因であることが多く、血行を良くする生薬などを複合していくことにより改善できるものとなっています。
次に水の不調、むくみやめまい、頭痛、下痢、排尿異常などが挙げられます。
これも特にむくみに悩まされている人は多く、また男性も下痢に悩まされている方は多いとされています。
こうした症状を三つの要素からはかり、そして証も合わせて四診という方法で診るのが漢方薬の世界です。
しかし、こうした症状にあてはまらない=漢方ではどうしようもないということはなく、アトピーや不妊など一見これらの要素にそぐわなくても、症状からきちんと見極めて漢方を処方してもらえます。
ものさしを使ったり、使えない症状でも望診、聞診、問診、切診の方法でコミュニケーションをとりながら、自分にあった漢方を処方してもらえます。